RunBullXLは色合いが薄くなる傾向がありました。VAEは焼いてあるらしく、VAEを追加しても効果なし。一方、PinkiePieはその逆で、少し色が濃くなりすぎる傾向があります。そこで、まずはこの２つをマージしてバランスを取りました。その上で、Everclearをさらに足して、全体的な構成力を向上させました。なお、ブロックウェイトは調整済です。

その他の説明：

Americanとかblonde hairとかblue eyesを指定しても、なぜかアジア顔しか出ません。アジア顔特化モデルになりました。

また、LoRAが効きやすいようになっています。顔やポーズ、服装など。Pony系ではLoRAが効かないことが多いので、そこが他との違いになっています。時折ごく稀に、LoRAによって絵が崩れることがあるので、そのときは弱めてください。もちろん学習元はMapleMixでお願いします。PonyのLoRAはそれぞれのモデルへの依存度が高いので、別のPonyで学習すると効果が出ないことがあります。

マージ元のRunBullXLは、自分的には去年のSD1.5系の雄、ChillOutMixを思い出しました。顔とかポーズは魅力的なのですが、コントラストが甘く、ホワイトバランスがズレがちです。それを、他のフォトリアルモデルを足して調整したという感じですね。一方、PinkiePieはBRAに似たようなニュアンスを感じました。構図と緻密な描画力に優れていますが、ややコントラストが強すぎるかも。

それと、Hyper-SD Loraは本当におすすめですよ。ダウンロード数が少なめなので世間にまだ広まっていないと思うのですが。CFGとSampling Stepsを大幅に減らして高速化する一方で、高いクオリティを維持できます。

うちのサンプル画像、アップスケールなしであの画質ですからね。CFG 1.5ですよ？　高速性と高品質が両立できるので、Hyper-SDは積極的に使っていきましょう。VRAM 8GBのグラボにぴったりです。

なお、サンプル画像では8 steps用を使って倍の16stepsで描くことで、書き込み量増加を狙っています。